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2006年4月 2日 (日)

ヒツジさん毛刈り講習会 前編 ~K氏がツナギに着替えたら~

ええと、プルプルしていた私の尻ですが
未だかつて無いほどにプルプルです。

それどころか腕も足もプルついてます。
実は木金と毛刈り講習会に行ってきました
ヒーさんの毛を刈る講習会です。

ちなみに毛を刈る人をシェアラーと言いまして
毛を刈る行為をシェアリングと言います。

普段、犬でヒーさんを追ったりしてるのですが、
酪農の仕事に就いている訳でもない私
犬を介さない日頃のヒツジさん扱いを知らないのです
とは言え、お付き合いが深まるほどにヒーさんが可愛くなるんですよ。
そんなヒツジさんについてもう少し知りたかったので参加してみました。

だので、k氏の毛刈り講習会を受講
2日間の講習です。

参加されていた方は
皆さん、酪農関係の方とスピニング関係の方が多かったです
スピニング関係というのはウールを紡ぐ方達です。


いわばアーティスト


刈り取った羊毛に愛情を注ぎ手作業で糸を紡ぎ、
織物や洋服等に仕上げるのだそうです。

今回の講習はk氏の毛刈り講習と奥様のk様のスピニング講習
両方を学ぶことが出来ます。


そのようなことからも、参加者も羊が主役な方が多かったです
私のように犬から羊に来てる人は居ない、



居ないのだよ、諸君!ふははははは~~ハァ~(泣)


・・・・何というか、心細いったら無いですよ。
あ、でもスパークママが居ました!心強い。

とは言え、考えてみたら
スパークママはハットリ君で働いている人なのです
自己紹介時の本人曰く


酪農家に片足を突っこんでる


方だそうで、ずぶの素人は私だけ。
結構、いや・・・かなり心細いけど仕方がない。

この講習会は過去に数回?十数回?開催されたようですが
今回は2回目、3回目な方も来られてました。

私は普通の汚れても良い格好で行ったのですが
酪農関係の方は皆さんツナギでした。
何だか格好いいですよ、ツナギ。
そうそうk氏もツナギです、しかも赤色の。



情熱の赤ですか、そうですか。



実は赤ツナギに少々驚きました、私。
思わず・・・始めて見た時、アノヒト誰だろう?



今日はどこかでF1が開催されるのかしら?



って思ったら、なんとk氏だったのでビックリしました
普段は地味目ドレスコードなk氏です。
だのにツナギはレッドとは本当は情熱的なのかも知れませんね。
何だかんだ言ってますが似合ってました。


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※案外似合う



さて、全員が集まると、まずは自己紹介からスタート
実は自己紹介ってやつが苦手なので今回の講習で何より緊張したっけ。

皆さん、きちんとご自分の経験や
羊毛であるウールに初めて出会った時のことや
その時の感動等をスラスラと話してた。

私はてっきり、名前と挨拶だけすれば良いと思っていたのですが
そんなのとんでもない。



○○にょろよ♪ ヨロチクビ~ム☆ だピョン!



なんて絶対に言えないムード。
言おうものならその場でもう、


めっきり春めいたハットリ君が真冬に戻るムード、
ブリザードが起きてユーミンが歌うムード
シープドッククラブから除名されるムード。
代わりに入るはハヤリのニート?




ちなみにk氏はF1モード?



とまあ、そんな事を考えながら無事に?自己紹介を済ませました
ちょっと声がうわずってたとかは言いっこナシです

バリカンの扱い方やカッターの仕組み等を聞いて
k氏のデモンストレーションはスタート。


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※羊用のバリカン



何だかスラスラと説明をしてくれつつ
とは言え講習生に見せてくれてるのですから
かなりゆっくりとしてくれてるのだと思います。


何かね、羊がクルクル回ってた


と思ったら毛が向けてツルリンチョしてました。
それって見てるだけなら簡単そうに見えるけど絶対に難しい
一体何があの流れの中で起こってるのでしょうか。

しかしk氏が言うには何でもこの毛狩りの順番は万国共通決まってるそうです
一番効率的な毛の刈り方なのだと言ってました


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※羊の首って稼働域が広いんですね



二人一組になって順番に毛刈りです。
私の相棒はスパークママです。

最初にスパークママから刈る予定で居たのですが
羊の保定等を練習してたら何故か私からになりました。

全くの最初なので、k氏かお手伝いに来てくれてるOさんが
皆の所を周りながら説明してくれます。

保定の仕方と、毛を刈る順番、
足の位置やバリカンのストロークや刃の当て方。

特に刃の当て方や保定は気をつけないと
ヒーさんが大変なことになってしまうのです。



バリカンの刃は鋭い



です。一応はヒーさんの皮膚にしわが寄らなければ安心なのだそうですが
ヒーさんは生き物なので暴れます、なので保定がとても重要。

ヒーさんの体の重心を理解し、安定した状態で保定することが出来れば
ヒーさんは安心して?観念して?動かないで居てくれるのだそう。

と言うことは保定に失敗したり、
きちんと関節や皮膚を伸ばして行わなければキケンなのです
後で聞いたら縫うようなキズが出来る事も有りうるそう。
ちょっと切っただけでも刃が大きいからキズも大きいのです。

↑の話は後で聞いたのですが
始める前に聞いたらビビッちゃって出来なかったかもしれません
聞いてないのにすでにビビって居た私です。

そしてバリカン、空回しはイケナイのだそうです
空回しするとすぐに熱を持ってしまって駄目になってしまうそうです
ですが、ヒーさんの皮膚に刃が当たっていれば



ウールが熱を吸い取ってくれる



のだそうです。

すごいですよ、ウールって。
今まで羊毛について羊からとれるとは知っていても
そこまで気にしてなかったです、凄いよヒツジさん!

とは言え感動してばかりも居られません
最初は言われるまま刈っていったので何とか終了

ヒツジの関節稼働域も分からず、おっかなびっくりやってるから
すでに体はプルプルです。しかも羊は虎刈りでした。

刈っていくうちに思ったのはヒツジさんって脂っぽいんですね。
それもそのはず、化粧品に使われてるラノリンはヒツジさんの脂です
今まで、頭では理解して居たはずの事、



そうなんだ、へ~。



だった事が、俄に現実味を帯びてきまして
何て言うの??



そうだったのか!すごい!!



って感じ始めました。
やっぱ、自分できちんと触れてみないと分からないものですね

分かりやすく例えると、何て言うの・・・・
子供の頃はティッシュとかを無駄遣いして叱られる度に


たかがティッシュ、これぐらい良いじゃん


って思ってたけど
自分でお金を稼ぐようになると、無駄遣いしにくい?な感じ??
たかがティッシュされどティッシュになったのと似てるような、似てないような



そんな感じ?



まあ、そんなどうでも良い話題は置いておいて。
頑張って刈った羊毛はk様の指導の元に
酷く汚れてる部位を破棄して行きます。
ちなみにこの事ですが専門用語でスカーティングと言うそうです


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※k様只今選別中




汚い所を取り除いた部分を決まった順序で丸めておきます。
此処までが毛刈り人(シェアラー)のお仕事。



さて、次はスパークママの番です。

やはり彼女は私よりも羊を扱った経験があるからか
上手に感じました、流石です。

そう言えば私が刈ったのは男の子でしたが
彼女が刈ったのは女の子
お腹の辺りは刈り方が違うんです
どっちも気をつけて刈らないとでした。


さて、お互いの毛刈りが終わったら交代で、
別の授業に行きます。


一人はk氏と刈った羊で毛刈りの順番をおさらい


一人はk様と刈った毛を使ってウールの勉強




となります。
私は先に刈ったのでk様とウールについてお勉強です
毛の質や、固さ、繊維の太さなどを教えて頂きます。

またこの授業が重く身にしみました
いえいえ、怒られたとかではありません。

k様はとっても優しく指導してくれて、
しかも分かりやすいんです。


分かりやすいからこそ、凄く身にしみた。


それをお話しする前に私なりに
軽く羊毛の説明をしてみようと思います。

ええと、口で説明しても分かりにくいとは思うのですが
ヒツジさんの毛ってなんかピロピロしてますよね、
あのピロピロ一房の名称をステイプルって言うそうです。

そのステイプルを引っ張ってみて
繊維がブチブチと切れなければ

そのウールは丈夫と言える



のだそうです。
勿論、繊維の質をちゃんと見極めるには
もっと沢山の条件があるのですが、
素人の私にはこれが一番説明しやすいのです。

そうそう、羊の毛というのは基本的に年に一回刈ります
だのでステイプルの先端は毛刈り後からの毛になるわけです

と言うことは毛の根元は此処最近の毛となります。
そしてワンコも同じだと思うのですが、
毛には栄養状態や体調が現れるのだそう。

k様が言うにはヒツジの毛には沢山の情報が詰まっていて
たった一晩羊が高熱を出しただけでも覿面に




毛に影響が出る




のだそうです。
沢山の羊が居る訳ですから、体調もそれぞれ
中にはあまり良くない毛質の子も居ました。



「状態が良くない羊毛」



そういう羊毛が出る度にk様がお嘆きになるのです。
とってもウールをに愛情を注いでいらっしゃるk様
そのような良くない羊毛がありますと、とても悲しまれるのです。

いえ、勿論声を荒げたりなんかしません、
ただ、しんみりと悲しそうな顔で記録をつけるのです。

それを見てると、
何だか色々と思いだしまして・・・・



そう言えばあのときヴィタ君が引っかけたっけ・・・



とか考えさせられて何だか無性に謝りたくなるんです
勿論、k様はそれが原因だとかは言ってませんでしたし
高熱と追われるのを一緒にしてはいけないのですが・・・・

ですが、k様の羊毛、引いては羊に対する愛情が伝わってきまして
何だかとっても申し訳ない気持ちになりました。

ほぼ毎週追っていて、コマンドとしてアタックはさせていないものの
時に犬を止めきれず、ヒーさんを引っかけてしまったこと
羊毛をむしってしまったことが走馬燈の様に思い出されまして
大変、色々と反省した次第です。

一応普段からヒツジさんを大切にしてるつもりで居ましたが
今後はもっと気をつけようとフンドシを締め直しました私です。



羊の為に犬が居る



って事は忘れないようにしたいです。



さて、先にウールの授業を受けたら
次は毛を刈り終わったヒツジにご協力を願い




保定と毛刈りの順番のおさらい




k氏の指導の元、裸になった羊を保定しつつマーカーで
刈る方向を書いていきます、これがもうドタバタもの。

何ともk氏が刈ってる時はスムーズに淀みなく
簡単そうに進むのですが自分でやると全然上手くできない

体に力が入りすぎている所為や、保定のコツが
まだ全然分からないので羊も安定せず暴れたりで時間がかかります。
おかげさまで体中が筋肉痛でプルプルしてる訳です


とはいえ、難しいし上手くできなかったけれど保定って面白い
上手に重心が決まって安定するとヒーさんは暴れないんですね。


何となく力じゃ無いような気もしました。
保定9割、力が一割な感じ
なるべく最小限の動きと力で効率的に毛が刈れるというこの方法、
考えたのはニュージーランドの方だそうですが凄いです

仕事だったら一日に数十キロの羊を何十頭も刈る訳ですから
力任せでは、いかなマッチョでも厳しいと思います。

だので重心移動がきちんと出来れば
お尻が筋肉痛になったりはしないハズ。




きちんと保定すると羊は安定するから、暴れない。




暴れないから刈る側も最小限の力と最小限の疲労で
毛が刈れる訳です、




無駄のない流れ、恐るべし保定。




ですね。
そうこうしてるうちに夕方になり
二日間の内一日目は終了しましてプルプルになったのでした。










































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